Braveにみる松下幸之助の未来。抜く発想から与える発想への転機。
未来の商人の在り方についてお話ししましょう。
未来から申しますと、まずは抜く発想というものが無くなりました。
なんですか、抜く発想とは。と思いましたね?
はい、抜く発想って、まさに「抜く」ことで利益を取ろうという考え方です。
具体例を挙げると、
手数料を取る
%を取る
月額を取る
税金取る
このような発想です。
これが悪いんですか?っていうと、悪いんじゃないの。
実は多くの凄い企業から、小さい会社まで、この「抜く」発想から成り立ってきたの。
だからそれで成長できたんだし、世の中に貢献してきたんだから、悪いわけじゃないの。
ただこれからは、抜く発想は通用しなくなるの。
これをずいぶん前から訴えてたのが、松下幸之助なの。
あの人は無税国家論っていうのをしつこく唱えてたの。
いいネーミングだよね。
これね、すごい難しい話なんだけど、簡単に言うとね、
国は国民からお金を取るんじゃなくて、国民にお金あげなさいって言ってたのね。
じゃあこれどうやってやるのかというとね、
例えば国ってさ、全顧客情報を持ってるよね?
こんな凄い名簿ってないのね?
この顧客リストにね、広告とか打ち出して、それで国は儲けなさいっていう話だったの。
そしたらね、顧客情報使わせてあげる代わりに、国民にその利益ちょっとあげなさい。ってこういう話を言ってたの。
そしたら税金徴収する必要なくなるわけだし、なんならお金あげれるでしょ?って話だったの。
見上げた発想ですよね。
ただこれ実現するどころか、税金どんどん上がっちゃってんだよね。笑
こういうね、良いことを思いついちゃう人ってね、一足早いの。
このアイディアいいなーって、私この考え方大好きだったの。
早くそんな未来こないかなー?って呑気なこと思ってたらね、
それついにアメリカで実施されてたの。
会社単位なんだけどね。
Braveっていう新興ブラウザのサービスがあるのね。
グーグルとかサファリとかね、そういう部類ね。
これは松下理論がね、ムンムン漂ってるの。
Braveはね、顧客に広告出す代わりに、ありがとうって、ちょっとばかしのお金くれるの。
客は1円も取られてない上に、検索というサービスがただで使えて、なんならお金もらえちゃうのね。
検索してるだけなのに、お金もらえるんだよ。
これ幸之助の匂いするよね?
グーグルはこんなことしてくれないの。笑
今まではね、広告費を企業が企業に払って、その広告見た顧客はね、なんだか欲しくもないものを買わせられてたの。
でこれね、だんだん広告って目障りだよね?ってお客さん気づいて来ちゃったのね。
だからね、そんな目障りなもの見せるんだから、その代わりお金払いますって、これね、「与える発想」なの。
誰からも抜いてないの。
そんなの儲かるんですか?ってこれ凄い儲かるの。
これからはね、win、winじゃダメなの。
win、win、winなの。
これはね、抜く発想じゃ出てこない発想なの。
誰かが損してる仕組みってね、絶対ダメになるの。
会社もそうなの。
社長だけ儲かってる
従業員だけ頑張ってる
お客さん、損してる
こういうのが一つでも起こると、国も会社も、家族でもダメになるの。
全ては歯車なの。
ハマってないと回らないんだよ。
この歯車ってね、抜く発想だと、ハマらないの。
これね、与える発想で全てを考えると、グルグル軽快に走ってくんだよ。
与えてんのに、儲かるの。
未来商人のこれからは、これです。